トリノのあるピエモンテ州では、イタリアでも有数のチーズの産地。
ゴルゴンゾーラも世界3大ブルーチーズと呼ばれる有名チーズです。
ゴルゴンゾーラの他にも「DOP(原産地呼称)」に指定されているチーズも含め、他にも様々な魅力的なチーズがあるのでご紹介いたします。
・ブラ DOP
ピエモンテ州クネオ県周辺で作られる牛乳主体(山羊乳や羊乳を加えて作ることも可能)のチーズでピエモンテの代表的なテーブルチーズ。
名前の由来は、スローフード発祥の町ブラからとられています。
伝統的に2タイプのブラチーズが作られており、熟成の浅い(45日)ソフトタイプの「テネーロ」は優しい風味。
そして熟成の長い(6カ月)ハードタイプの「ドゥーロ」は塩が強めのしっかりした風味。
・ムラッツアーノ DOP
スローフードの町ブラから20kmほど南下するとチーズと同名のムラッツアーノという小さな村があり、ここで作られている羊乳で作られるチーズ。正確には60%以上羊であれば40%は牛乳やほかの乳でも大丈夫とされています。
若いうちは乳白色でマイルドな味わいですが、熟成が進むにつれて麦わら色に変わり、風味も濃くなっていきます。
・カステルマーニョ DOP
ピエモンテ州南部のカステルマーニョで作られる牛乳主体の圧搾チーズで、『幻のチーズ』とも呼ばれる高級チーズとしても有名です。
生産量が年間2tと少なく、自然に青かびが入ることもあり、それは『青かびの花が咲いた』と表され、さらに高級とされています。
リゾットなどに使われることもあり、その風味はバローロなどの思い赤ワインに合わせると至福の味わいに昇華します。
・テストゥン アル バローロ
牛や羊の父から作られたチーズを5ヶ月熟成し、高級ワインであるバローロのブドウの搾りかすに1ヶ月浸したチーズ。
ワインやぶどうの搾りかすとともに熟成するチーズはフランスでもしゃぶりやシャンベルタンなどを使ったものもあり、酒粕のような独特の味わいの通好みの味わいです。
・トゥーマ デル トリフラウ
約300gほどの小ぶりなチーズでクリーミー組織にトリュフが混ぜ込まれている。
塩分とトリュフの香りは控えめに抑えられており、とても上品な味わいとなっており、食べ始めると止まらない至福の味わいです。
バローロやバルバレスコなど、イタリアのワインの銘醸地でもあるピエモンテ!
美味しいワインを片手にこれらのチーズをつまむ贅沢…
ぜひ皆様も他もしてみて下さいね。